人生を変えた出来事—手紙
- Admin
- 2018年2月21日
- 読了時間: 3分
二つ目のターニングポイント。
両親にも兄弟にも大事に大事に育ててもらった末っ子の私でしたが、母親とはいつもぶつかっていました。
反抗期はもちろんのこと、16歳になった瞬間にバイトを始めて少しでも早く「家を出たい、自由になりたい」と思っていました。
初めて一人で海外に住んだのはアメリカはシアトル。
通っていた東京の大学を休学して、向こうのカレッジで一年間資格習得&英語勉強&インターンシップ。
私の三倍くらい横幅のあるクラスメイト
歩きながらリンゴを丸かじりする人たち
リスがキャンパスを駆け回っていること
コーンフレークや冷凍食品、ジャンクフードの種類の多さ
大学生みんなリュックにスニーカー
ハウスパーティーという概念
近くのバス停で銃発砲事件
などなど・・・・・・色んなカルチャーショックがあったり、 アメリカンフードで5キロ以上太ったりもしましたが。笑
とても驚いたのは「I love you」の使われ方の頻繁さ!
電話を切る度に バイバーイ、またねI love you
行ってきまーすの度にI love you Mom!
もちろん恋人の間だけでなく、家族間、友達間でもよくよく使われます。
(もちろん人によって意味合いは違いますが)
さっくり向こうの文化に感化された私は、(留学する前からでしたが笑)
なんで日本人は愛してるって言わないんだろう?
なんで親子間、友達間、大切な人に大切!って言えないの、もどかしい!
明日何か大変なことがあって一生会えなくなったら、どうするんだ!
と思うようになりました。笑
母親とよく色んなことでケンカしていた私は、
「私のこと愛しているならなんで“愛してる”ってわかりやすく伝えてくれないんだ!」
「なんで“友香のしたいこと応援するよ!”って言ってくれないんだ!」
って生意気にも思っていたし、親にも反発しまくっていました。
36年も上の世代で、特に言葉で表現することも少なく、
褒めることを恥ずかしいと思っている親にそんなことわかってもらおうとする私も無謀でしたが。
日本の「言わずしてでもわかるでしょう」の文化に嫌気がさしていた私でした。笑
そんな中、20歳になる誕生日。
留学したてで、仲の良い友達もまだそんなにできず寂しく迎えた「大人になる」日。
日本の家族から届いた小包には、日本の食べ物やお菓子が入っていて、そこに一つのカードが。
カードを開けると、I love you がたっくさん書かれてました。
「今までの20年間分だよ」
数えてみると、20個でした。

号泣!!!!!!!!
いつも自分を犠牲にしてでも、私たちに沢山のことを経験させてくれて、
自分より子供の健康を大事にしてくれて、
部活も塾も留学も、全部応援してきてくれて、
愛されているなんて当たり前なのに、どうしてもはっきり聞きたかった私。
母親が私のために、恥ずかしい思いやくだらないとかいう思いをすっかり無視して、書いてくれた20個のI love you。
親からの愛情というとても大切な基盤がやっと確立された気がしました。
10年経った今でも、この手紙のことを思い出すと嬉しくなるし、
自分の可能性を信じる気持ちや、新しいことに挑戦する勇気の元になっている気がします。
親から愛されていない、大切にされていない、尊重されていない
愛情の欠乏感はネガティブな気持ち、憎しみ、罪悪感、自信のなさ、寂しさに繋がります。
20才でこういった気持ちをきっぱり乗り越えられたのは、私からしたら人生を変える大きな出来事でした。
ありがとう、お母さん!
I love you!
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